【メイキング】若手デザイナー奮闘記(年賀状制作)

【メインキング】若手デザイナー奮闘記(年賀状制作)

こんにちは!今野です。
我がエクスマインドに在籍している若手デザイナーには、
年末近くになると一年で一番大きなお仕事が待ち受けています。

それは『自社の年賀状作り』というお仕事です。

デザインをウリにしている会社の年賀状をデザインするんですからね、
それはもう大変なプレッシャーでしょう。
しかも先輩のデザイナー全員からOKがでるまでエンドレスで修正が入ります。

キャリアが浅い若手デザイナーはこのお仕事を通していったいどんなことを学ぶのでしょうか。
また何を考えて作るのか、ブログを通して追いかけてみようと思います。

11月上旬:年賀状作り 始動

弊社の年賀状作りは毎年11月から始まります。
担当するのはキャリア2年目のデザイナーと新人ディレクターの2人。
まずは年賀状の「テーマ」と「ビジュアルの方向性」を熱く話し合いながら決めていきます。

▼テーマ
2016年は設立10周年という節目を迎えれたので、
『関係者への感謝』『親近感』を年賀状で伝えるテーマに決定。

▼ビジュアルの方向性
このブログ用に描いた社員のドット絵を年賀状にも採用。
酉年にはこだわらず、素直な気持ちを表現するために『exmindらしさ』を前面に押し出す。
また、社員が一丸となってお客様をサポートする『団結感』を感じられる絵にする。
という狙いで作ることに決定しました。

11月中旬:デザイン制作 開始

2017年の年賀状は1月1日更新のごあいさつにも掲載していますが、
一見するとブログのヘッダー画像とあまり代わり映えはありません。

ビジュアルの大半は出来上がっていると言っても過言ではないので、
おそらくスムーズに制作進行したと想像するでしょう。
ですがこの年賀状のビジュアルが完成するまでの裏側には
デザイナーの血と汗がにじむような試行錯誤が隠れているのです(; ・`д・´)くわっ

■制作Step1:ラフを描く

まずは基本であるラフ描き。どんなデザインでも一度は紙に書き出すのがexmindの流儀。
紙面全体のバランス密度感を一度ここで見極めます。
縦型と横型のレイアウトで見比べると、横型の方がビジュアルも大きく使えますし、
はがきサイズでも見栄えが良さそうということで横型のレイアウトを採用しました。
しかしながら、デザイナーが描くラフはいつ見ても綺麗ですね〜(*´▽`*)

■制作Step2:ドット絵の調整と配置の確認


両端の人物のポーズを変えつつ、手を繋いだ絵に変更し、
人物同士の適切な距離感や、はがきサイズに配置する丁度良い大きさを探ります。

髪型によって頭部の横幅サイズが違う人物たちを均等に見えるように並べていたり、
左右のキャラ同士の服の色もぶつからずに馴染むよう調整しているのが見て取れます。
こういう心配りを当たり前のようにできるのは、デザイナーの感性があってこそですね( ゚Д゚)オォッ!!


まだまだクオリティ追求の手はゆるめません!!
念のため横一直線にイラストを並べてみたりもします。
見比べた結果、より紙面に動きが出る弧を描く配置が良いと判断されたようですので、
腕の長さや高さなどを細かく調整して、より最適な配置を探っていきます。
がんばれ〜!!!(≧▽≦)

■制作Step3:背景のイラスト制作

同時進行で背景の建物などのイメージもどんどん書き込んで作っていきます。
デザイナーの集中力 まじすごいっす!!(・`ω´・;)

11月下旬:初校案の完成


ビジュアルを作り込んだら、必要なテキストを配置して初校案の完成です。
ほぼほぼ完成形に近いものができましたが、ここからベテランの先輩達による修正指示が入るので、
ある意味ここからがスタートとも言えますね…(; ・`д・´)くわっ

12月上旬〜:徹底した修正作業

先輩達からの修正と それに対する修正作業は約2週間にわたって出し戻しが行われました。
非常に細かい修正も多いのでハイライトで修正の経緯を紹介します。

▼もっとお正月らしさを取り入れても良いのでは?

▼背景が濃くて(暗くて)夕方に見えてしまうのでは?

▼キャラが背景に負けている、紫色が強い!

▼ドットの文字はフォントそのままだと読みづらい!

具体的にココをこうして!という修正指示は圧倒的に少なく、
「もっと良い方法を考えてみて」という抽象的で、ちょっと乱暴な修正が(あえて)入ってきます。

これは一般的なお客様とのやり取りを想定しているからで、
デザイナーが自ら考えてコミュニケーションを取りながら
最適解だと思うアンサー(修正)を提案していく姿勢を学んでほしいのです。

理不尽ともとれる修正指示と向き合い、より良くするために試行錯誤することが、
デザインというものの可能性や奥深さを知ることにつながるのです。
そのため一番キャリアが若いデザイナーに年賀状作りを担当させているのです。

担当したデザイナーの感想

ディレクターと組んでの制作でしたが、
最初から最後まで熱く議論しながら制作でき、学ぶことの多い時間を過ごせました。

弊社のコーポレートカラーである「紫色」の使い方、馴染ませ方、
主張させたい部分を引き立てるにはどのようにすれば良いのか、
それらに苦戦し、必要以上に時間を割いてしまったのが反省点ですが、
結果としてきれいに仕上げることができて本当に良かったです。

個人的にはドット絵キャラクターが仲良く手をつないでいる姿と、
茂みを松にしたアイデアが気に入っています笑
今回学んだ点は他の広告物にも活かしていけるようにしたいです。

▼修正を全体で見るとこんな感じです(GIFアニメでどうぞ)


↑修正が入るたびにイラストの密度が緩和され、パーツパーツをあえて弱めていくことで、
イラストや文字が見やすくなって行くのがよくわかりますね!!!

以上です。
2017年もひたむきにデザインのことを考えている私たちexmindを
どうぞ宜しくお願い致します(`・ω・´)ノシッ

Comments

comments